
こんにちは。テックタイムズ編集担当です。
この記事では、クラウドエンジニアにおすすめの資格をレベル別に紹介します。
クラウド技術の普及に伴い、クラウドエンジニアの需要は年々高まっています。未経験からキャリアをスタートする人や、インフラエンジニアから転向する人にとって、資格は知識を証明し、市場価値を高める有効な手段です。
特にAWS、Azure、Google Cloudなどの主要クラウドプロバイダーの認定資格は、スキルを体系的に学ぶのに役立ちます。資格取得のメリットを理解し、キャリアアップに活かしましょう。
資格選びのポイント
クラウドエンジニア向けの資格は数多くありますが、自分のキャリアやスキルレベルに合った資格を選ぶことが重要です。
ここでは、資格選びの際に考慮すべきポイントを解説します。
クラウドエンジニアに求められるスキルセット
クラウドエンジニアには、以下のようなスキルが求められます。
- クラウドプラットフォーム(AWS、Azure、GCPなど)の知識
- ネットワーク・セキュリティの理解
- インフラ構築(IaC:Infrastructure as Code)
- コンテナ技術(Docker、Kubernetes)
- DevOpsの知識(CI/CD、監視・運用)
資格を選ぶ際は、これらのスキルのどこを重点的に学びたいかを明確にしましょう。
ベンダー認定資格とベンダーニュートラル資格
資格には、クラウドベンダーごとに発行されるベンダー認定資格と、特定のベンダーに依存しないベンダーニュートラル資格があります。
ベンダー認定資格
例:AWS、Azure、GCPなど
- 特定のクラウドプラットフォームに特化
- 実務でのクラウド利用に役立つ
- 企業の採用条件に含まれることが多い
ベンダーニュートラル資格
例:CompTIA Cloud+ など
- 複数のクラウド環境に対応した知識が身につ
- 特定のプラットフォームに依存しない汎用的なスキル
企業の使用するクラウド環境や、自分のキャリアプランに合わせて選びましょう。
初心者向け・中級者向け・上級者向けの違い
資格にはレベルがあり、自分のスキルに合ったものを選ぶことが大切です。
初心者向け資格
例:AWS Certified Cloud Practitioner、Azure Fundamentals
- クラウドの基本概念を学べる
- IT未経験者や入門者向け
中級者向け資格
例:AWS Solutions Architect – Associate、Google Associate Cloud Engineer
- クラウドの設計・構築・運用スキルを習得
- 1年以上の実務経験者向け
上級者向け資格
例:AWS Solutions Architect – Professional、Google Professional Cloud Architect
- 大規模なクラウドシステムの設計・最適化スキル
- 数年の実務経験があるエンジニア向け
自分の経験に合わせて、適切なレベルの資格を選びましょう。
これらのポイントを押さえながら、自分に最適な資格を選び、キャリアアップにつなげていきましょう。
クラウドエンジニアにおすすめの資格10選
クラウドエンジニアとしてスキルを証明し、キャリアアップを目指すなら、資格の取得は有効な手段です。
ここでは、クラウド業界で評価の高い資格を紹介します。
AWS認定資格(Amazon Web Services)
AWSはクラウド市場で圧倒的なシェアを誇るため、AWS認定資格は非常に有用です。
- AWS Certified Cloud Practitioner
初心者向け:クラウドの基本知識を学ぶのに最適。 - AWS Certified Solutions Architect
中級者向け:システム設計やクラウドアーキテクチャの知識を証明。 - AWS Certified DevOps Engineer
上級者向け:自動化や運用管理に関する高度なスキルを学べる。
Microsoft Azure認定資格
Azureは企業のクラウド導入で多く利用されており、特に企業向けの需要が高いです。
- Microsoft Certified: Azure Fundamentals
初心者向け:Azureの基礎知識を学べる。 - Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert
上級者向け:Azureを活用したシステム設計・運用のスキルを証明。
Google Cloud認定資格
Google Cloudはデータ分析やAI/ML分野で強みを持つクラウドプラットフォームです。
- Associate Cloud Engineer
初心者~中級者向け:Google Cloudの基本的な運用スキルを学ぶのに最適。 - Professional Cloud Architect
上級者向け:クラウドアーキテクチャの設計・管理スキルを証明。
CompTIA Cloud+(ベンダーニュートラル資格)
特定のクラウドサービスに依存せず、クラウド環境全般の知識を証明できる資格。
- クラウドの概念、セキュリティ、運用管理を幅広く学べる。
- さまざまなクラウドプラットフォームに対応できるスキルが身につく。
どの資格を取るべき?ケース別のおすすめ
- クラウド未経験者向け
- インフラエンジニアからクラウドエンジニアへ転向したい人向け
- クラウドアーキテクトを目指す人向け
- DevOpsやクラウド運用に関わる人向け
クラウド未経験者向け
クラウドに関する知識がまったくない場合、まずは基礎から学ぶことが重要です。
- AWS Certified Cloud Practitioner(AWS)
- Microsoft Certified: Azure Fundamentals(Azure)
- Google Associate Cloud Engineer(GCP)
これらの資格は、クラウドの基本概念を理解するのに適しており、IT業界未経験者でも取得しやすいです。
インフラエンジニアからクラウドエンジニアへ転向したい人向け
物理サーバーやネットワークの運用経験がある場合、より実践的な資格がおすすめです。
- AWS Certified Solutions Architect(AWS)
- Azure Solutions Architect Expert(Azure)
- Google Professional Cloud Architect(GCP)
これらの資格を取得することで、オンプレミスからクラウド環境への移行に対応できるスキルを身につけられます。
クラウドアーキテクトを目指す人向け
クラウド設計や最適化を担当するアーキテクトを目指すなら、上級者向け資格が適しています。
- AWS Certified Solutions Architect(AWS)
- Google Professional Cloud Architect(GCP)
- Azure Solutions Architect Expert(Azure)
大規模なクラウド環境の設計・最適化を行うための高度な知識が求められます。
DevOpsやクラウド運用に関わる人向け
クラウド環境の運用や自動化を担当する場合、DevOpsやコンテナ技術の資格がおすすめです。
- AWS Certified DevOps Engineer(AWS)
これらの資格を取得することで、継続的インテグレーション(CI/CD)やコンテナオーケストレーションのスキルを証明できます。
クラウドエンジニアとしてのキャリアを築くために、これらの資格の中から自分のスキルレベルやキャリアプランに合ったものを選びましょう。
資格取得を通じて、より市場価値の高いエンジニアを目指しましょう。
まとめ
クラウドエンジニアとしてのスキルを証明する資格は、転職やキャリアアップの大きな武器になります。
特に、AWS、Azure、Google Cloudといった主要クラウドベンダーの認定資格は、企業での評価が高く、実務で役立つスキルを体系的に学ぶことができます。
資格を取得するだけでなく、実際の業務やプロジェクトで活用することが重要です。資格勉強を通じて得た知識を実践しながら、継続的にスキルを向上させましょう。
また、クラウド技術は日々進化しているため、新しいトレンドや技術をキャッチアップすることも欠かせません。
自分のキャリアの方向性を明確にし、それに合った資格を選ぶことで、クラウドエンジニアとしての市場価値を高めることができます。
資格を活かし、さらなる成長を目指していきましょう。