
こんにちは。テックタイムズ編集担当です。
この記事で分かることは、以下のとおりです。
- LPICとはどんな資格なのか?
IT業界でLPICがどんな位置づけなのかをわかりやすく説明します。 - レベル別の試験内容と特徴は?
LPIC-1からLPIC-3まで、それぞれの違いや難易度を丁寧に解説します。 - LPICを取るとどんなメリットがあるの?
転職やキャリアアップにどう活かせるのかを具体的に紹介します。
「LPICってよく聞くけど、どんな資格なんだろう?」「IT系の転職に有利って聞くけど、実際のところはどうなの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、この記事ではLPIC(エルピック)とは何かをわかりやすく解説します。
LPICは、Linux技術者としてのスキルを証明できる国際的に認知された資格で、特にインフラエンジニアやクラウドエンジニアを目指す方にとって強力な武器となります。
LPICとは?Linux技術者認定試験の概要と特徴
LPICの正式名称と認定団体
LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、カナダに本部を置くLPI(Linux Professional Institute)が主催するLinux技術者向けの国際資格です。LPICは2000年に始まり、現在では世界180カ国以上で実施されているグローバル認定資格として認知されています。
Linuxとは?
LPICを理解するうえで欠かせないのがLinux(リナックス)です。Linuxは、サーバーや組み込み機器、クラウドインフラなどで広く使われているオープンソースのOS(オペレーティングシステム)です。特にサーバーサイドやクラウド系のインフラにおいて必須の技術となっています。
LPICのレベル別の違いと試験内容(LPIC-1~3)
LPICは現在、以下の3つのレベルに分かれています。
LPIC-1
- 対象者:初心者・これからLinuxを学ぶ方
- 内容:Linuxの基本コマンド、ファイル操作、ユーザー管理、パッケージ管理など
- 試験構成:101試験と102試験の2科目に合格する必要あり
- 前提条件:なし(未経験者OK)
LPIC-2
- 対象者:中級者・Linux実務経験者
- 内容:ネットワーク設定、Webサーバ・メールサーバの構築、セキュリティ設定など
- 試験構成:201試験と202試験
- 前提条件:LPIC-1の取得が必要
LPIC-3
- 対象者:上級者・専門分野に進みたい方
- 内容:セキュリティ、仮想化、クラウド、監査ログなど
- 試験構成:1科目合格でOK(専門分野ごとに複数科目あり)
- 前提条件:LPIC-2の取得が必要
それぞれの試験は、ピアソンVUEの試験会場で受験可能です。
LPICを取得するメリットと活かし方
キャリアアップ・転職に有利
LPICは、Linuxスキルの客観的な証明となるため、
- インフラエンジニア
- クラウドエンジニア
- DevOpsエンジニア
といった職種への転職時に、履歴書や職務経歴書で強いアピール材料になります。
実務スキルの底上げに役立つ
LPICの試験範囲は、実際の現場で使われる知識・コマンドに基づいています。
そのため、学習を通じてLinuxの実践力がつくというメリットがあります。
企業によっては資格手当も
IT企業やSIerでは、LPIC資格取得者に報奨金や資格手当を支給しているケースもあります。
他資格との相乗効果も
LPICに加えて、例えば
- AWS認定資格(SAAなど)
- CCNA
- 基本情報技術者試験
などを組み合わせることで、クラウド×インフラのスキルセットを構築でき、非常に市場価値の高い人材になれます。
まとめ:LPICはインフラ・クラウド系キャリアの第一歩
LPICは、Linuxに関する実務スキルを証明する世界的に認知された資格で、未経験からでも始められるLPIC-1、実務経験を積んでから目指すLPIC-2、LPIC-3と、自分のレベルに応じてステップアップできる構成になっており、キャリア形成に非常に役立ちます。
以下、この記事のポイントおさらいです。
- LPICはLinux技術を証明する国際資格
世界中で評価されており、特にインフラ・クラウド系エンジニアを目指すなら必須級。 - レベル別に試験が分かれており、未経験者でもチャレンジしやすい
LPIC-1から順に、着実にスキルアップしていける設計。 - 就職・転職・年収アップなど、キャリアに直結するメリットが大きい
実務スキルの証明や、資格手当、他資格との相乗効果も期待できる。
これからインフラやクラウドの分野に進みたい方は、まずはLPIC-1の学習からスタートしてみましょう!